これまでの大学案内を拝見し、大学の特徴が伝わりづらい印象を覚えました。大学の「らしさ」が薄れているのではないか、と。そこで昭和女子大学ブランドを再定義することを提案しました。
昭和女子大学 大学案内2025
色も再定義の一つです。公式サイトではスクールカラーが定められていました。ですが、その色はウェブを含めて実際にはほとんど使われていないように見受けられます。今後の大学の活動を見据え、ブランドカラーも再定義すべきだと考えました。表紙デザインでは元の色を若干アップデートし、絵柄を入れずにスクールカラーを強調する手法を採用しました。
伝えたいメッセージをすぐ書き始めるのではなく、導入部分を長くし、その後メッセージも大きく打ち出します。
キャンパス内の建築や窓枠等、印象的に用いられている「円」に着目し、誌面のデザインに応用しています。
整理したカラーの印象も強くしたい意図もあり、学部の扉ページでは表紙と同様大きく余白をとったデザインに。ページ上の情報が密になりがちな前後のページに対し、扉としての間を与えています。それぞれの学部に所属する学生をモデルとして各学科から選抜していただき、「らしさ」を表現したスタイリングに。体育館を1日借りて、大きな背景紙を敷き、カメラマンは2階から撮影しています。
昭和女子大学 大学案内2025
2024
Client : 昭和女子大学(東京)
- Credit
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制作: fridge
アートディレクション、デザイン: SKG
写真: 山岸和人、榊智朗、Koba、須合知也
デザイン監修: 桃園 靖子(昭和女子大学 環境デザイン学科教授)
印刷: 東京印書館
- Printing Spec
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サイズ: A4判/頁:128/製本:あじろ綴じ並製
[表紙]用紙:ニューVマットNA Y 125.0kg/後加工:ベルベットPP/印刷:2c(同色)+箔押し(シルバーツヤ有り)
[本文]用紙:b7トラネクスト Y 35.5kg /印刷:4c